さぁて、費用準備と部屋探しを、今日も頑張ろう。「もちろん自分も尾行、共同戦線張るよ」つーか姉貴、また我がルームに？
「もう姉妹故、一緒のベッドで寝る程度、なんて事ねーじゃん！今更、マジ気にしすぎ（笑）」どーでもえーけど、どうして来るわけ？
「YES！頼れる長女、最高パートナーが一緒。最早これ以上に安心、安全な旅は他にありません。ふふ、どう？」結構です、不要！はよ帰れ！
「ぶー、冷た過ぎ。そうまで言われると逆にさ」ちょっ、ごめん。とにかく、一人暮らしよりも二人で住むルームが大切！」
「ルームシェアだよ、共に生活送ろう。お金も浮く、愛も育め、寂しさゼロ。パーペキ！」ちょ、却下！単独で準備、住むのは自分だけさ。
勝手にどっかへ行け。「ぶー冷たっ、そんな事を口に出せば、勝手にお邪魔し、泊るぞ」はぁ正直、既にずーっと離れない日々、ウンザリ。これでお終い、じゃね。
今日は模擬挙式を見ていただくので、そろそろチャペルにご案内いたしますね。終わったら、またお話を伺います。
案内されチャペルに移動して中に入った。うわーすごい綺麗！豪華ですごいねと、ずいぶん喜んでる。
たしかに綺麗だとは思うけど、なんか無機質な印象を受ける。促されて席につくと、式次第を渡された。
牧師さんが来て聖歌がはじまり、新郎新婦が入場。私がヴァージンロードを歩く姿を想像しながら、ぼんやりと眺める。
こうやって間近で見ると、本当に結婚するんだなーと実感が湧くね。話を聞くよりもっとリアルに感じられ、ちょっと感激。
しかし、牧師が使うカタコトの日本語はどうにかならない？あれは反則技だよ、周りの人もクスクス笑ってる。
話せば確かに笑えるけど、日本人もいるので、安心して良いとの事。これで少し安心。
実写ドラマむこうぶち高レート裏麻雀列伝DVDどう？「何が？突然過ぎ、さっぱりよ」面白さとか。
「おもしれーよ！私は女やけど、実写ドラマむこうぶち高レート裏麻雀列伝DVDは全巻購入し、今も愛読書聞かれりゃ、間違いなく此奴を一冊に加えるね」
そこまでかぁ、重い･･･。「重いって、何が？」ともかくさ。私、漫画で最強は何かと、常々考えてきた訳。「最強、え？」ほら、順位付けとかあるよ？
なぜ漫画はねー訳？「んー、実写ドラマむこうぶち高レート裏麻雀列伝DVDもやけど、違い過ぎね？」何が？「例えば、咲-saki-分かる？」勿論。「これとアカギ等、全く別物じゃん」コラボ動画あるよ。
「それ、ニコニコで勝手に作られた、二次創作だべ？つーか、違う！ジャンルがって事」同じゲーム･･･。「でも、まったく路線違う！」じゃあ、同じ物同士は？
「ならいける？うーん」哲也、ムダヅモ他、大集合！「実写ドラマむこうぶち高レート裏麻雀列伝DVDもその１つ？」ＹＥＳ！「基準がよくわからんわ」単純に、誰が一番強い！は？
「それ、ジョーと一歩が、ボクシング対決するよーなものよ？」どっち勝つ？「一歩」マジ？「平成と昭和じゃ･･･」
出産育児一時金って貰える？「ええ。確か妊娠四か月以上の方に付き、４２万円が支給されるはず」WAO、流石！「まあ…それなりに色々費用かかるもの。当然だわ」
手続き、結構複雑な訳？「さあ。出産育児一時金は、医療機関が代わりに、協会けんぽへ申請をっつー場合もあるようで」どーゆー事？
「そりゃさ。妊婦の身で、わざわざ行く事、辛いじゃん？直接支払制度もがあり」あーもう、分らん！「へ？」直接お医者様へ聞くわ。
「そうして。こっちもそこまで深い知識、ある訳じゃねーから」でもさぁ、出産育児一時金を使わん事にゃ、これ結構負担大きい。
「確かね。妊娠他、これらの費用は健康保険利かぬのが現状」全部自分持ちかぁ。
「まったく。少子高齢化へ歯止めをかけ、子供沢山もうける事を美徳と称えながら、そこへかかるお金、全然負担せぬ国ってのも」
だから出産育児一時金があるんじゃ？「無きゃ、辛過ぎて無理」有難く使うわ。「ええ。恐らく、病院代で殆ど飛ぶと思うけれど」
なあ。「何？」本当に髪にいいシャンプーって、ご存じ？「突然ね」前々よりずーっと、不安でさ。「不安？」
ほら、もしや俺だけロクな整髪剤、使わず、不良品使用中なんじゃ？とかさぁ。
「考え過ぎやろ。本当に髪にいいシャンプー？すっげー抽象的じゃん。考えろよ。不良品扱う会社、どこにある？」
まーでも、ある程度、基準は存在すっだろ。「基準？」低評価があれば、高評価あるよーなもの。本当に髪にいいシャンプー、消去法で見つけ出せるんじゃ？
「いや、それ大変過ぎね？すっげー種類が･･･」大丈夫！「え？」本当に髪にいいシャンプーを見つけられ、皆の役に立つ事と思えば、俺に自信つく。
「待て！絶対変！一人、犠牲になろーとしてね？」駄目？「つーか、もし万が一、分らぬ場合どーすんの？」え？
「無理だろーが、全種類集めたと仮定しよう。一個ずつ日々使い、お前に基準付け出来そう？」
まー努力すれば？「感覚的な問題だろ！絶対不可能！」断言？「そりゃなぁ、無茶苦茶過ぎっから」
突き付けられた紙切れ、離婚届か、これで終わりだな？本当に？念を押す。彼女は笑って「当たり前でしょ、この国でお別れを意味するコレ書けば終了」
あぁ涙止まらず、嬉しい。漸く陰険で残忍な魔女から解放される。「それほどハッピー？じゃ止める？何か癪」イヤ、そう言わず大天使様。
ハッピー等ではなく、感極まっただけで。「まっ何でも良いけど、早よせー」カタコトで急かす、うぜぇ。
「見返りは？」と尋ねる。「嫌がらせ大好き、虐めっ子のお前が、離婚届を俺にくれるとか有りえません。望みを言え！」キャハハ、と彼女は笑う。
「全部アナタの為、企みありません」嘘だ。「疑うなら止めます？」不安あるも、渋々離婚届に署名終え、判押す。奴がそれを確認、笑む。「良く出来ました！偉いねキミは」からかう様に笑い、俺の頭を撫でる。
「でも残念、これほら」ん？「離婚届じゃ無い？」永久に誓う契約書。「幻惑し、人を欺くのが仕事。あんたにゃ悪いけど、あと２・３百年は仕えて貰う」酷でーぞ。